【管理栄養士】国試の勉強時間を短縮させるのに知っておきたい4つの『記憶のレベル』
こんにちは!
管理栄養士のサルーです♪
この記事は〝管理栄養士 国家試験の勉強方法〟という記事の一部となっています。
まだ読んでいないという方は、先にこちらの記事をぜひご覧ください!
今回は、勉強時間を大幅に短縮すべく『記憶のレベル』という概念をお伝えします!
具体的な内容はこちら!
- 4つの記憶のレベルとは
- 4つの記憶レベルの具体例
- 本番ではどのレベルで戦うか
この〝記憶のレベル〟について、理解を深めることができれば無駄な勉強時間が省けます。
初めて聞いた概念だと思うので、できるだけ丁寧に一つ一つ説明していこうと思います♪
それでは早速みていきましょう!
本番で戦うための記憶レベル
『管理栄養士の国家試験は5択だから、それなりの攻略法があるよぉ〜!』
STEP3の記事で、こんなことを言いました。
まだその記事を読んでいないという方はこちら。
今回は、そんな5択問題だからこそできる記憶レベルの調整という話をします。
これを知って実践することで、大幅に勉強時間を短縮することができると思います!
『よし!ここまで覚えたから次!』
このように、先に進む際の判断材料として、4つの記憶のレベルを覚えてください!
4つの記憶のレベル
人間の記憶には、4つのレベルが存在します。
これらは、場面に応じて使い分けが必要です。
STEP2の『記憶する技術』という記事の内容も踏まえながら、紹介していきます!
まだその記事を読んでいないという方はこちら。
記憶のレベルとは、以下の4つになります。
- Familiar → 親近感
- Recognition → 認識
- Recall → 再生
- Automatic → 自動的
上から記憶が浅い順番に並んでいます。
それぞれ詳しくみていきましょう!
①Familiar 漠然としている
では、わかりやすいように『◯ケモン』を使って例えていきたいと思います!
(えっ?◯ケモンってもう古い?笑)
この【Familiar】という記憶のレベルは、
『サトシと一緒にいる◯ケモンは?』
という問いに対して全く回答できず、正解を聞いて少し思い出すレベルです!
『正解は◯カチュウでした!』
と、答えを聞いても
『何となく聞いたことあるなぁ〜』
くらいの記憶レベルです!
これを国試に置き換えるとどうなるでしょうか?
例えば、食品中に含まれる『たんぱく質分解酵素』について問われるとします。
全く答えが思い浮かびません。
そこで解答を見ると、
『あぁ〜パパインとかねぇ〜!』
『確かにそんなのあったわ〜!笑』
このように、なんとなく思い出すことができるレベルが記憶の第一段階というわけです!
このレベルでは本番で正解することは不可能。
ですので、記憶レベルを上げる必要があります!
逆に、一回覚えたのにも関わらず、復習の時間があいてしまい忘れたとします。
記憶のレベルが元に戻ってしまうと、今までの勉強時間がすべて無効になってしまいます。
つまり、最初に覚えた時の勉強時間が全て無駄になるということです。
ですので、一回覚えたことに関しては、このレベルに落ちる前に復習することが重要です。
②Recognition 見れば思い出す
この【Recognitiou】という記憶のレベルは、
『サトシと一緒にいる◯ケモンは?』
という問いに対して、選択肢を与えられれば思い出せるレベルです!
- ゼニガ◯
- ヒトカ◯
- フシギダ◯
- ◯カチュウ
このように選択肢をいくつか与えられた時に、
『そうそう!◯カチュウだ!』
と思い出せるレベルの記憶です。
これを国試に置き換えるとどうなるでしょうか?
先ほどの、食品中に含まれる『たんぱく質分解酵素』についての問題で
『パイナップルに含まれるプロテアーゼは何?』という問いがあったとします。
- アクチニジン
- フィシン
- ジンギパイン
- ブロメライン
- パパイン
このように、各プロテアーゼの名前が並んでいて
『そうそう!これはブロメライン!』
と、選択肢から正解を導き出せるレベルです!
管理栄養士の国試対策においては、このレベルからスタートしていきましょう!
③Recall 自力で思い出せる
この【Recall】という記憶のレベルは、
『サトシと一緒にいる◯ケモンは?』
という問いに対して、しっかりと自力で思い出せる記憶のレベルです!
特に何の選択肢がなくても、自分の力で思い出し、解答を導くことができるレベルの記憶です。
これを国試に置き換えるとどうなるでしょうか?
先ほどの、食品中に含まれる『たんぱく質分解酵素』についての問題で
『パイナップルに含まれるプロテアーゼは?』という問いがあったとします。
- アクチニジン
- フィシン
- ジンギパイン
- ブロメライン
- パパイン
このように各種プロテアーゼの名前が並んでいますが、これらの選択肢を全く見ずに
『ブロメラインだったはず!』
と、自力で正解を導き出せるレベルです!
管理栄養士の国試対策においては、ここが目標となる記憶のレベルになります!
④Automatic 反応できる
この【Automatic】という記憶のレベルは、
『サトシと一緒にいる◯ケモンは?』
という問いに対して、かぶせ気味くらいで反射的に答えられるレベルです!
これは、問いに対して全身の細胞が答えを覚えているかのように、自然と反応することができるということになります。
これを国試に置き換えるとどうなるでしょうか?
先ほどの、食品中に含まれる『たんぱく質分解酵素』についての問題で
『パイナップルに含まれるプロテアーゼは何?』という問いがあったとします。
- アクチニジン
- フィシン
- ジンギパイン
- ブロメライン
- パパイン
このように各プロテアーゼの名前が並んでいますが、選択肢を全く見ずに問題を読んだ時点で
『はいはい、ブロメラインね!』
と、正解を導き出せるだけでなく
『①のアクチニジンはキウイ、②のフィシンはイチヂク、③のジンギパインは生姜、⑤のパパインはパパイア!』
と、他の選択肢まで解説できるレベルです!
このレベルまでくれば、管理栄養士国家試験の本番でも怖いものは何もありません!
ただ、全ておいてこのレベルを求めてしまうと、莫大な時間を勉強に費やさないといけません。
もちろん時間的な余裕があり、200点満点を目指すという方は、是非挑戦してみてください!
あまり時間がない場合や、勉強を初めてすぐはこのレベルまで求めなくてもOKです。
国家試験に必要な全ての知識が③の【Recall】まで到達するところを目指しましょう!
最終的にどのレベルを目指すか
先ほども解説しましたが、まず目標とすべきレベルは③の【Recall】です!
しかし、場合によっては②の【Recognition】のレベルでも本番を戦い抜くことはできます。
なぜなら、管理栄養士の国試は5択だからです!
必ず正解が選択肢の中にありますので、選択肢を見て思い出すことができればOK!
ただ、全ての記憶がこの②【Recognition】だと、やはりリスクは大きいと言えます。
試験本番は緊張することによって、通常であれば思い出せるものが急に思い出せなくなってしまう可能性があるからです!
正直、全ての知識を④の【Automatic】のレベルまではもってくる必要はありません。
余裕をもって合格したい人は、全ての知識を③の【Recall】までもって来れば十分です。
これらの記憶レベルについて理解できると、④の【Automatic】のレベルまで引き上げるための勉強時間を省くことができます。
完璧主義が故に、全ての知識において完全に覚えないと気が済まないという人もいるでしょう。
この完璧主義を捨てるだけで、正答率をほぼ下げずに50時間くらいは削ることができます。
ぜひこの記憶のレベルという概念を意識して、効率的に勉強を進めてください♪
まとめ
最後に、今回の記事の内容をまとめていきます!
- 記憶のレベルには4段階ある
- ①Familiar → なんとなく覚えている
- ②Recognition → 選択肢を見れば思い出す
- ③Recall → 自力で思い出せる
- ④Automatic → 自然に答えが出る
- 知識が全て③Recallなら余裕で合格できる
- 最低限②Recognitionでもなんとか戦える
- 完璧主義を辞め③Recallを④Automaticに引き上げる時間を減らす
以上です!