人生で初めて〝かけっこ〟で負けて得たもの。
私が人生で初めて〝かけっこ〟で負けたのは、小学1年生の春でした。
自慢になってしまうかもしれませんが、幼稚園では一つ上の学年の子達と走っても誰にも負けないくらい速かったです!
ですので、人生で最初に『自分の武器はこれだ!』と感じていたものは『走る能力』でした。
親父が陸上で全国大会に出場していた経験もあり、遺伝的にも優れていたのかもしれません。
私が生まれ育った地域は子供の数が少なく、小学校は一学年90人程度でした。
幼稚園は公立のA幼稚園と、私立のB幼稚園がちょうど半分ずつくらいの割合。
そこに、小さな保育園から何人か集まるような学校だったのですが、その保育園にとんでもないヤツがいたのです・・・
名前をK君としましょう!
K君とは、入学式にとても仲良くなりました♪
クラスの写真撮影の時、名前の順に並んだ際私の後ろにいたのがK君でした。
身長は小学1年生にしてすでに130cmに迫ろうかという大きさで、私を完全に見下ろしています。笑
そんなK君とは毎日休み時間に遊ぶようになり、よく鬼ごっこをしていました。
どちらかが鬼でも互いに追いつくことはなく、
『お前、足速いな!』
と、お互いの俊足ぶりを称えあっていました。
『うちらってどっちが足速いんだろうね!』
そんな話をしていると、遂に正式に直接対決をする日がやってきました。
ある日の体育の授業で50m走のタイム測定があり、そこで決着をつけることに。
結果は僅差で私の負け。
タイムこそ、コンマ何秒の差ですが、実力的には圧倒的だったように感じました。
『コイツには勝てないかも・・・』
人生で初めて完全敗北を喫した瞬間でした。
そして、ここで初めてこんな感情になりました。
『自分が知らないだけで、自分より足が速い人なんてそこら辺にたくさんいるのかも・・・』
つまり、この体験こそが自分自身〝井の中の蛙〟だったということに初めて気が付けた瞬間でした。
それから私は、どんなに自分の能力が優れていても、他の場所にはもっとすごい人がいるんだと思えるようになりました!
恐らくあの出来事がなかったら、そうやって自分の能力を過信し、何事もある程度のところで努力することを辞めてしまう人になっていたと思います。
そしてこの経験によって、翌年の〝とある習い事の大会〟で良い結果を生むこととなります!
本当にありがとうK君!
今でも感謝しています。
ちなみに、私が小学1年生の頃によく鬼ごっこをしていたメンバーは4人でした。
K君、S君、P君、そして私の4人です!
このメンバーで鬼ごっこをしていると、最後は必ず同じ結末を迎えていました・・・
4人の中で圧倒的に足が遅いP君が鬼になってしまうと、最後は誰も捕まえられなくなり、いじけて教室に帰ってしまうのです・・・
そんな日々が続いたある日、P君は遂に泣きながら教室へ戻ってしまいました。
そして、先生から出された私たちへの司令は・・・
『鬼ごっこ禁止令』
・・・なんだそれ笑
この4人は中学卒業まで同じ学校で生活することになるのですが、ぞれぞれ中学3年生時にこのように成長を遂げました。
[box class=”yellow_box”]- K君(身長185cm、地元では誰もが知るエースで4番)
- S君(某プロチームユースに合格するエースストライカー)
- P君(学年で1,2を争う頭脳の持ち主)
- 私 (足の速さだけはピカイチの基本やる気のない少年)
そりゃP君勝てないよ・・・
しかし、P君は小学1年生の頃から算数が得意(計算が速い)な印象が強かったです!
そして現在は、数学の先生になったと噂に聞いています。
そう思うと、小学1年生の頃にある程度その人の得意・不得意、そしてそれによる人生観などはある程度決まるのかもしれませんね!
人間は得意なことを伸ばすのが一番!
私は子供がいますが、できるだけ良いところを見つけて伸ばしてあげたいと思っています!
そして、親が強制するのではなく、本人がやりたいように、その能力が自然と伸びていくように、そんなお手伝いができればと思っています♪