退職金を全て使ってでも全国を周ってしたかったこととは?
2018年1月、私はリュックひとつで旅に出ました!
その目的はただひとつ・・・
全国の野球の現場の食事情を調査するためです。
電車や夜行バス、時には公共の自転車などを使いながら全国各地の野球の現場に足を運びました!
独立するにあたって、実際に自分の目で色々なことを確かめたかったからです。
小学生(いわゆる少年団)〜高校生までを対象として、色々なチームにお邪魔させていただき、それぞれの食環境がどのようになっているのか調べることにしました。
方法はとても簡単です!
例えば『◯◯高校に行って食事に関する取り組みを調べたい!』と思ったら、学校に電話して監督さんにつないでもらいアポを取るだけです。
許可が下りれば学校が終わってからの練習を見学させていただき、許可が下りなければ諦めて次の学校に電話するのみ。
これが小学生や中学生のチームの場合も基本的に同じですが、練習しているところにひょっこり訪れて指導者や保護者の方に話を聞いたりもしました!
どのくらいのチームに話を聞きにいったでしょうか?
北は茨城〜南は鹿児島まで足を運びました!
あの年は東北地方が豪雪に見舞われ、東北での交通機関の状況があまり良くなかったので最北は茨城となってしまいました。
それでも、本当に色々なチームで練習を見学させていただき、特に地方のチームはお邪魔することを歓迎してくれるところが多く、とても心温まる経験をたくさんしました!
逆に都会のチームは警戒心が強いためか、アポをとっても断られることが多く、なかなか学校や練習場の敷地にさえ足を踏み入れることが許されませんでした。
お話を聞けたチームに関しては、
- 食事や栄養の関心度・期待度はどのくらいあるのか?
- チームとして食事をどのように取り組んでいるのか?
- 個人として食事をどのように取り組んでいるのか?
- 選手として困っていること、聞いてみたいことはあるか?
- 指導者として困っていること、聞いてみたいことはあるか?
- 保護者として困っていること、聞いてみたいことはあるか?
こういったことを細かく聞き取り、全国の野球に関わる人たちは『食や栄養』のどういったことに関心を持っていて、どういう悩みを解決したいのか? このような情報をたくさん集めていきました。
あえて身体づくりをメインに行う〝オフシーズン〟に狙いを定めて調査しに行きましたので、とても濃い情報を得ることができまいした!
もし、この記事を読んでいるあなたが、将来スポーツの現場で働きたいという場合は、このように実際に現場に出て、選手・指導者・保護者の方々の声を聞いてみると良いかもしれません。
私の感覚ですが、小学校より中学校、中学校より高校の方がお話を聞ける難易度は高くなると感じました。
同じ高校の中でも、私立高校よりも公立高校の方が話を聞ける確率は高くなります!
全体的な割合で言うと、100校に電話して事情を説明すれば10〜15校くらいはOKしてくれますよ♪
私の場合、食事情を調査する高校に関しては各都道府県の甲子園常連校に絞ったので、訪問する難易度は結構高かったです。
都心の高校に関しては、話さえ聞いてもらうことができず、ほぼ断られ続けました・・・
それでも、中には快く受け入れてくださって、駅まで送り迎えをしてくださったり、監督室で色々な話を聞かせてくださった方もいらっしゃいました!
3月末になると高校野球では〝春の選抜甲子園〟が開催されます。
私が訪れた高校も第90回春の選抜高校野球大会に何校も出場されていました!
実際にお話を伺うことができたチームが甲子園で勝った時は本当に嬉しかったです♪
私のように、ここまで遠くに足を運ぶ必要はありませんが、スポーツの現場で働く場合、自分の通える範囲で少しでも多く選手や指導者、保護者の方々と触れ合うことはとても重要だと思います。
そうすることで、目的意識を持って勉強することができますし、どんな悩みがあるのか生の情報を手に入れられるので『どんな情報を発信し、どんなサービスを作れば良いか?』が自ずとわかってきます。
退職金を全て使ってでも、こうして現場を知れたというのは、その過程も含めて私の財産となっています!