大学入学直後に起きた奇跡の出会い!
今回は、私が大学に入学した直後に起きた奇跡の出会い(再会?)についてお話ししたいと思います!
いきなりですが、あなたは包丁を扱うのは得意ですか?
包丁の扱いが得意な子、苦手な子、人それぞれだと思います。
包丁の扱いが得意なのが故に怪我をしてしまう子、苦手だからこそ怪我をしてしまう子、これも人それぞれです。
私が大学1年生の4月、何かの授業かは覚えていませんが、包丁を使う授業がありました!
グループ内には、包丁を使うのが特に苦手という子がおらず、サクサクと調理工程をこなしていました。
そんな時、私の友人が包丁で指を切ってしまったのです!
学校の包丁は、助手さんがいつも研いでくれているので、かなり切れ味は鋭いものでした。
その友人は、『包丁が扱いに慣れているが故の怪我』でした。
普段から包丁を使っている人が指を切ってしまう時って、手を動かすスピードが速いので、その分傷が深くなってしまいがちです・・・
私は急いで応急処置をし、医務室にその友人を連れて行きました。
まさか大学生になって『保健室』的な場所に行くとは思っていなかったので、医務室の場所がわからず探すのに苦労したことを覚えています。
学生支援室の人に場所を聞き、なんとかたどり着くことができました。
医務室にはベットが2床あり、私の親と同世代くらいの女性がいました。
この女性が、いわゆる『保健室の先生』でした!
看護師の資格を持っているとの情報が名札には書かれていました。
友人が怪我した状況を説明し、手当をしてもらっている間に『医務室利用者名簿』に友人の名前と住所を書き込みます。
『◯◯!(←友人の名前)ここに名前書いておくから、住所教えて!』
指を手当してもらっているということもあり、友人が口頭で伝えてくれた住所を、私は紙に書き写していきます。
住所を書き終わり名簿をよく見ると、小さな文字で注意書きがありました!
〝一人暮らしの方の場合は、念のためご実家の住所もご記入ください。〟
その友人は一人暮らしでした。
『ちょっと面倒だけど、何かあって実家に連絡できないってのも大変だよな・・・』
そう思った私は、再び友人に口頭にて実家の住所を言ってもらい、名簿に記入していきました!
手当が一通り終わり、医務室の先生がその名簿を見て一言・・・
『◯◯君(←私の友人)って、群馬県出身なんだね!私も群馬県なのよ〜』
そこから、指を怪我した友人と、医務室の先生の会話が盛り上がり始めます!(*^▽^*)
同じ県内でも、お互いのゆかりの地がかなり近い場所だったのでしょう。
会話の勢いは、とどまることを知りません!
2人で盛り上がり過ぎてしまったことに対して気を使っていただいたのか、医務室の先生は私にも話を振ってくれました。
『連れ添いで来てくれたあなたは、ここら辺出身の人?』
『私は茨城ですよ〜』(さすがに茨城のことなんて、そんなに知らないっしょ!)
そんなことを思いながら答えると、意外な答えが返って来ました。
『あらやだ!私群馬から茨城に嫁いで、夫の転勤でここに来たのよ!』
『へえ〜そうなんですか!じゃ〜茨城にも結構詳しいんですね!』
特に会話を広げるつもりはなかったのですが、こんな質問をしてみました。
『ちなみに何市に住んでいたんですか?』そう聞いて見ると、
『◯◯市よ!』との答え。
まさに、私がつい数ヶ月前まで18年間生まれ育った市でした!笑
『どこの中学校?』
そう聞かれ他ので出身中学を答えると、引越しをするまで同じ学区内に住んでいたことがわかりました。
『あなた名前はなんて言うの?』そう聞かれたので、
『あじです!』と答えると、
『えっ!!! あの◯◯町の緑色の屋根のあじさん家の一番下の息子さん?』
『あ・・・はい・・・そうですが。』
なんと、その先生はどうやら私のことを知っていた様子・・・
『ちょっと、今お母さんに電話できない?◯◯町の◯◯(←先生の名前)って言えばわかると思う!』
言われた通りにお袋に電話をかけてみると、まさかの事実が判明しました!
なんとその先生は、私の実家の前の道路を一本挟んだ所にある家に昔住んでいた方だったのです。
その先生は、私が3歳頃まではその家に住んでいたそうで、今は違う方に家を譲ったとのことでした!
そして、私の珍しい名前と顔の雰囲気でピンときたそうです。
さらには、先生の旦那さんと私の親父は元同僚で、一緒のプロジェクトチームで働いていたそう・・・
なんという偶然・・・
今でも思い出すと鳥肌が立ちます。
それから大学4年間、夏休みの前、冬休みの前、春休みの前の3回は、必ず医務室にご挨拶に行くようになりました。
その先生には本当にとても良くしていただき感謝しかありません。
そして卒業してから2年、ちょうどタイミングが上手く合い、やっとお袋を医務室の先生と会わせてあげることができました!
20年ぶりの再会だそうで、本当に楽しそうに2人は会話を楽しんでいました。
2人の楽しそうな顔を見ていると、こっちまで嬉しくなりました。
なんか人の縁っているのはわからないですね・・・
個人的に用事があって医務室に行ったのは、後にも先にも友人が指を怪我したその時だけです。
その友人が怪我をしなければ、注意書きを無視して私が友人の実家の住所を書こうとしなかったら、群馬県民同士そこまで会話が盛り上がらなかったら・・・
色んな〝たられば〟が重なり、お袋をその先生と20年ぶりに会わせてあげることができました!
本当に、どこにどんな人がいて、どう繋がっているかわからないですね!
こういうことって、世の中に無数に存在していると思います。
良い縁を繋ぐためには、自分でアクションを起こさないといけないということを身をもって感じた奇跡の体験話でした。