忘れもしない交通事故と保険の大切さ。
2012年6月12日
あの日の出来事は一生忘れもしません。
その日の夜には、ずっと前からゼミの後輩2人と飲む約束をしていました。
後輩の家にお邪魔し、サッカーW杯最終予選(オーストラリア戦)を観戦しながら、楽しく美味しいお酒を飲むはずでした・・・
〝梅雨の時期〟ということもあり、朝起きてカーテンを開けると小雨が降っています。
『最近スッキリしない天気が続くなぁ〜』
なんて思いながら、いつも通り支度をし自転車に乗って学校に向かいます。
基本的に私は自転車に乗っている時は傘をさしません。
理由は、危ないからです。
雨が弱ければ少し濡れながら運転し、雨が強ければ歩いて登校するのがマイルール!
高校3年間で約2万km走り、様々な危険な目にあったことで自分に課したものです。
その日は数日ぶりの学校で、『フードスペシャリスト』という資格を取得するために必要な授業のために大学へ。
学校の校門の目の前にあるT字路に差し掛かかると、数日前までそこには立っていなかったはずの真新しい歩行者信号機が目に入りました。
雨の影響で少し下を向いていたということもあり、信号に気がつくのが遅れ横断歩道に突入しそうになりました。
歩行者信号の色は『赤』でした。
すると、すでに自分の左側前方には、こちらに向かって右折してくるバイクの姿が・・・
危ない!!!!!!
私はとっさにハンドルを切り、思いっきり転びながらもなんとかバイクとの衝突を何とか避けることができました。
相手も同じように私との衝突を避けようとハンドルを切ったようですが、雨で路面が滑る状態だったということもあり、思いっきり転んでしまいました・・・
状況としては、私が赤信号での侵入未遂。
相手は青信号で右折しようとした時に起こった事故です。
完全に私に責任のある事故でした・・・
事故の相手も手首を怪我してしまい、会社の3輪バイクもかなり傷ついてしまいました。
『やってしまった・・・』
私は幸いかすり傷程度でした。
すぐに立ち上がり、その場で相手を起こしたり、バイクを道路の脇に移動したりと、自分ができることをしながら警察の到着を待ちました。
大学の目の前で起こった事故ですので、学生の全員が私を見ていました・・・
警察の到着後は、押し寄せる罪悪感で、何を聞かれ何を答えたかも覚えていません。
素直にその時の状況を説明し、ただただ頭を下げ続けたことだけは覚えています・・・
その数日後、事故の相手から連絡があり、治療も落ち着いたとのことだったので、相手の家にお邪魔し改めて謝罪もしました。
『もう終わったことだから仕方ない!』
そう言って、許してくれました。
今後は代理人の弁護士を通じてやり取りすることを約束し、お別れしました。
その後は何回か警察署に通い、事故の実況見分や簡単な取り調べなどを受けました。
卒業後は、代理の弁護士を立てて金銭的なやり取りを行いましたが、これが思いのほかものすごい時間がかかりました。
慰謝料や損害賠償など、全てが支払い等が終わったという通知が来たのが2014年の2月でしたので、事故があった日から1年8ヶ月も時間を要しました。
その通知に記載されていた賠償金額の合計は、
なんと◯◯◯万円でした・・・
治療費はもちろん、怪我や治療によって働けなかった分の給料、慰謝料、バイクの修理代など・・・
私は、自転車を買う際に月々500円の保険に入っていたので、結果的には1円も払わずに済みました。
『自転車保険はほとんど入る人はいませんが、どうされますか?』
保険に入る際に、定員さんに言われた言葉を鵜呑みにし、自分も入らなくていいや!と保険に入っていなければ本当に終わっていました。
今でこそ自転車の保険に入ることが義務化されていますが、2012年当時は自転車の保険に入っている人は本当に少なかったと思います。
私も定員さんにマニュアル通り保険を勧められなければ、もちろん入ることはなかったですし、その時自転車に保険があること自体初めて知りました。
何事も備えあれば憂いなしです。
いつ何があるかは誰もわかりません。
自分がルールを守って運転をしていても、はたまた、ただ歩道を歩いているだけでも事故にあうかもしれません。
加害者になることはなくても、被害者になってしまう可能性は常に0ではないんです。
もし自転車に少しでも乗るという人は、必ず自転車保険に入るようにしてくださいね!
私は今は全く乗りませんが、また乗るようになったら必ず入りますし、より安全運転に心がけます。
学校や仕事が休みのたびに警察署や弁護士事務所に行かないといけない・・・
そんな経験をしているので・・・
本当に100対0で私が悪かったので、今も思い出して改めて罪悪感を感じています。
あの日から数年後、私が事故を起こした大学前のそのT字路は、映画化もされた某有名ドラマの貴重なワンシーンのロケ地として使われました。
その映像を見るたびに、その時の事故を思い出しては『本当に申し訳なかった・・・』と落ち込んでしまいます。
ドラマの再放送や、映画版が追加公演されないことを祈るばかりです。